自己破産は、全ての債務を支払っていくことが不可能な場合、自分の持っている資産をお金に換えて、ある一定の範囲内で返済し、それでも残ってしまった債務については、もう払わなくてよいですよということを裁判所に認めてもらう制度のことです。
自己破産をすると無一文になると思っている方がいらっしゃいますが、無一文になることはありません。
本人が保管する現金、預貯金やその他財産は一定の限度で残されます。特に高価でない家財道具は、ほぼそのまま使用する事ができます。
破産手続きが開始した日以後に得た給料や財産は、自由に使う事ができます。戸籍に記載される事はありません。選挙権もなくなりません。年金も生活保護も従来どおり支給されます。破産を理由として離婚する必要は全くありません。保証人になっていない限り、配偶者や家族が本人の借金を支払う義務はほとんどの場合ありません。子供の日常生活にもほとんど影響がないでしょう。勤務先に借入れがなければ破産の事実が知られる事はまず考えられません。賃料の滞納がなければ借家を追い出される事もありません。
毎年多くの方が借金苦のため自殺してしまいます。破産は生活再建のため、人生を仕切りなおすため用意された制度です。借金の問題は必ず解決できます。
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